[17日 ロイター] - ロシア極東地域と中国の間で、ドローン(無人機)や自動運転トラックを活用した新たな貨物輸送の実証実験が近く始まる見通しだ。ロシア極東アムール州政府のプザノフ副議長が17日、ロシア中部カザンで開かれたビジネスフォーラムで明らかにした。
ロシアはウクライナ侵攻に伴う制裁を科されて以降、中国との経済関係を強化してきた。活発化する中ロ貿易によって国境検問所や既存の物流インフラの混雑が深刻化しており、新たな輸送手段の導入を目指す。
アムール州は中国と長い国境を接しており、中国当局と連携して複数の試験プロジェクトを進めている。計画の一つは、アムール川を挟んで向かい合うロシア側のブラゴベシチェンスク市と中国側の黒河市を結ぶ「ドローン橋」の構築。ドローンを使い、電子部品などの高付加価値貨物を輸送する。積載重量は最大50キロを想定している。
ロシアの自動運転企業ナビオが開発する別のプロジェクトでは、無人運転の中国製トラックによる重量貨物輸送を計画している。フォーラムで示された資料によると、2027年に安全要員が同乗する形で国境を越える試験走行を開始し、28年には完全自動運転による運行が可能になる見込みだ。
中国の張漢暉駐ロシア大使は同フォーラムで、26年1-7月の中ロ貿易額が前年同期比26%増の1590億ドルに達したと説明し、年末までに過去最高を更新する可能性があるとの見方を示した。
旅客輸送分野では、ブラゴベシチェンスクと黒河を結ぶ世界初の国際越境ロープウエーが27年に開業する予定。国境での出入国手続きに要する時間を除けば、両都市間の移動時間は約5分に短縮される。