Eduardo Baptista Laurie Chen

[北京 14日 ロイター] - 中国の新興企業の智譜AI(Z.AI)は14日、オープンソースの人工知能(AI)モデル「GLM-5.3」がソフトウエアの脆弱性検出能力の一部で、米アンソロピックが一般公開していないAIモデル「クロード・ミュトス5」に迫る性能を示したと発表した。

Z.AIはセキュリティーの評価と安全機能強化を経て、約2週間以内にGLM-5.3を一般公開することも公表。Z.AIは短文投稿サイト「X」で、当初アクセスできるのは選ばれたパートナーだけとなり、その後は「一貫性があり、責任のあるプロセスを通じて」拡大すると表明した。これはアンソロピックが「クロード・ミュトス」に適用している「プロジェクト・グラスウイング」と同じようなアプローチとなる。

Z.AIによると、セキュリティー上の欠陥を特定し、それが実在するものであることを確認できるかどうかを試験する「サイバージム」でGLM-5.3は84.5%の正答率となり、クロード・ミュトス5の83.8%をわずかに上回った。ただこの結果について第三者の検証はまだ実施されていない。

一方セキュリティー調査の標準的な要素である、見つかった脆弱性を実際に機能する攻撃へ変換する能力を評価する試験「エクスプロイットベンチ」でGLM-5.3は54.4%となり、クロード・ミュトス5の78.0%を下回った。

別の時間制限付きテストでGLM-5.3は2時間に105件、6時間で130件のそれぞれ攻撃開発タスクを完了した。ミュトス5はそれぞれ181件、247件を完了した。

AIの安全性に焦点を当てた北京のコンサルティング会社、コンコルディアAIのAIガバナンス研究者ガブリエル・ワグナー氏は「私の知る限り、中国の組織が安全上の配慮を理由として一般公開を遅らせたのは今回が初めてだ」とし、「これは中国でのオープンウェイトのリスク管理の実践が、より洗練されつつあることを示している」との見解を示した。

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