<アイドルグループの盛衰を描いた映画からK-POPの変遷を振り返る>

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』や『K-POPS!』といったK-POPをテーマにした映画が最近立て続けに話題になったが、そのマニアック版と言えそうな映画が今年6月に韓国で公開された。タイトルは『ワイルド・シング』。かつて一世を風靡した男女3人組「トライアングル」が再起するまでを描くドタバタコメディだ。

トライアングルがデビューしたのは2002年6月(という設定)。この頃のK-POPシーンはまだ国内の需要と供給だけで成り立っており、海外進出など考えもしないアーティストが大半だった。同時期には「LISTEN TO MY HEART」を日本でヒットさせたBoAがいたものの、他のK-POP勢が次々と国境を越えて活躍する時代はもっと先である。

『ワイルド・シング』の前半部分では、トライアングルの結成からブレイクまでをテンポよく紹介していくが、いたるところに昔の韓国の大衆音楽らしさがちりばめられているので、当時を知る人にとってはとても楽しく鑑賞できるはずだ。それでは劇中に登場する“昔のK-POPあるある”をいくつか紹介したい。

男女混成チームの躍進

1990年代から2000年代前半にはメインストリートに立つ男女混成チームがそれなりにいた。以降はほぼ絶滅状態であったがゆえに、昨年デビューした男女5人組のALLDAY PROJECTがいきなりスターダムにのし上がったことが大きなトピックになったわけだ。

彼ら・彼女たちとは違って、ひと昔前の男女混成チームはより庶民的な路線を目指すタイプが多く、ラッパー、歌唱担当、ダンサーと役割分担が明確だったのも特徴のひとつである。日本のグループだと、ビジュアル的にはポケットビスケッツやブラックビスケッツ、サウンドはZOOや初期のDA PUMPあたりに似ていたように思う。



男女混成グループとしては過去に例を見ないほどの躍進を見せているALLDAY PROJECT

メンバーの不仲
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