Kentaro Okasaka
[東京 14日 ロイター] - アシックスは14日、2026年12月期通期の連結純利益予想を従来の1100億円から前年比21.6%増の1200億円に上方修正すると発表した。「オニツカタイガー」などの主力ブランドの好調や想定為替の円安修正を踏まえ、売上高は初の1兆円台を見込む。年間配当予想も従来の1株38円から44円(前年は28円)に引き上げた。
IBESがまとめたアナリスト16人の純利益予想の平均値は1229億円。
広田康人会長兼CEO(最高経営責任者)は決算説明会で「アシックスはまた新しい企業ステージに入った。まだまだ成長を続ける。具体的な姿は11月に発表する中期経営計画で示したい」と語った。来年にオニツカタイガーブランドで米国に再進出することに触れ「
下期も、国内では高級スニーカーブランドのオニツカタイガーがインバウンド需要で、欧州を中心とした市場ではライフスタイル向けシューズライン「スポーツスタイル」が人気を維持すると見込む。足元の環境に応じて想定為替レートを円安方向に見直したことで収益が上振れ、売上高は過去最高となる1兆0500億円になる見通し。
富永満之社長は、コロナ禍を経て健康志向からスポーツを楽しむ人が増え「ランニングクラブや、パデルやピックル(ボール)などのスポーツも(人気が)出ている。ファッションもよりカジュアル化され、スニーカーでオフィスに行く人も多く、われわれの追い風になっている」と話した。
同社は14日、連結子会社アシックス商事の解散・清算も発表した。同商事が手掛けてきたウオーキング事業のグローバル展開に向け、アシックスに全事業を移管する。
広田CEOは「世界中で大きなポテンシャルがあるカテゴリーだ。従来、日本国内を中心に販売してきたが、さらに拡大するためにグローバル展開に舵を切る」と述べた。香港など中国での革製ウオーキングシューズの展開を視野に入れているとし「スポーツで培った技術を革靴分野にも展開できるだろうと思っている」と話した。
併せて発表した26年1─6月期の連結純利益は同53.3%増の821億円だった。全カテゴリー・地域で増収増益だった。日本地域ではオニツカタイガーなどインバウンド(訪日外国人)売上高は308億円と、前年同期の216億円から大幅増収となった。欧州の売上高は前年同期比46.4%増、東南・南アジアは同33.9%増だった。