2.    お酒をたくさん飲む

アルコールと脳の健康に関する科学的見解は、近年大きく変化している。長年にわたり、グラス1杯のワインは体に良く、アルツハイマー病のリスクを下げる可能性すらあると言われてきた。

しかし、パールマッターによれば、脳の健康を含めた総合的な健康に関して言えば「完全に安全と言える飲酒量」は存在しないことが、最新のエビデンスで示されているという。

「アルコールは炎症を引き起こす一因となり、睡眠を妨げ、長期的には脳の萎縮や認知症リスクの増加につながる」と彼は説明する。「私自身もたまにお酒を楽しむことはあるが、飲む量は最小限に抑えている」

3.    社会的に孤立する

パールマッターは自分自身を「本来はあまり社交的ではないタイプ」だと分析しているが、親しい人間関係を維持するための努力は意識して行っている。

孤独と認知症の関連は、ますます無視できないものになっている。60万人以上を対象とした2024年の大規模なメタ分析では、孤独を感じている人は認知症を発症するリスクが31%高いことが明らかになった。

人間関係を大切にすることが、結果として認知症リスクを減らす最も強力な方法の1つになっていることは、「うれしい副産物だ」とパールマッターは述べる。

4.    聴力の低下を放置する

聴力を守ることは、一般的に認知症予防と結びつきにくいかもしれないが、パールマッターはもっと注目されるべきだと考えている。

「特に騒々しい場所に行くときは、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使っていることが多い」と彼は話す。

聴力の低下は、認知症予防における最も重要な介入可能なリスク因子の1つとして、近年認識が高まっている。耳が聞こえにくくなると会話が難しくなるだけでなく、社会的な孤立につながり、それが認知機能の健康にさらなる悪影響を与える可能性がある。

「いま聴力を守ることは、数十年後の脳を守ることにもつながるのだ」とパールマッターは主張する。

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