Sam Tabahriti
[ロンドン 12日 ロイター] - 欧州の格安航空会社ライアンエアーは12日、新たに締結した5カ年クラウド契約に基づき、米グーグルの人工知能(AI)ツール「ジェミニ」および「ディープマインド」のモデルを幅広い業務に導入し、乗務員のスケジュール管理や運航上の意思決定の支援に活用すると発表した。契約の金銭的条件は明らかにしていない。
「グーグル・ワークスペース」と「グーグル・クラウド」サービスを従業員3万5000人に展開し、2034年までに年間3億人の乗客を輸送する目標に向けた取り組みを支援する。
エディ・ウィルソン最高経営責任者(CEO)は「この成長を支えるためには優れたインフラのレジリエンス(回復力)が必要だ。新たなマルチクラウド戦略によりこれを実現するとともに、当社と同様のスピード感と効率性重視の姿勢を持つ技術パートナーを確保できる」と表明した。
グーグル・クラウドとの契約は、導入済みのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)のインフラに追加される形となる。技術的なサービスの停止リスクを低減する戦略の一環。
ライアンエアーはグーグルの法人向け生成AI「ジェミニ・エンタープライズ」を活用してカスタムAIエージェントを開発。一部の意思決定を自動化するほか、乗務員のスケジュール管理を改善し、運航の混乱を軽減する。また、グーグル傘下のAI開発部門、グーグル・ディープマインドのモデルを利用し、機材運用や整備スケジュールの管理を支援する。