[12日 ロイター] - オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)が12日発表した2026年度通期(25年7月-26年6月)決算は、堅調な融資需要に支えられ、キャッシュ利益が109億8000万豪ドル(77億5000万米ドル)となり、ビジブル・アルファがまとめた市場予想の108億5000万豪ドルを上回って過去最高を更新した。一方で5月に実施された政府の税制変更以降、住宅ローン需要が大幅に減少していると警告した。

CBAはまた、高金利とインフレが家計や経済活動に重い負担を与えていることから、景気の減速についても警戒感を示した。マット・コミン最高経営責任者(CEO)は「経済成長は鈍化しており、金利上昇とインフレが家計所得や経済活動に不均等な圧力をかけている」と述べた。

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は今年、政策金利をパンデミック後の最高水準まで引き上げた。これにより生活費高騰への対応に苦しむ借り手への負担がさらに増している。

また政府が不動産投資家向けの税制優遇措置を廃止したことを受けて住宅需要も弱含んでいる。これはオーストラリアの銀行にとって大きな逆風となっている。国内の住宅ローン市場の70%超を銀行が占め、住宅ローンが銀行の主要な収益源となっているためだ。

CBAによると、新規住宅ローン申請件数は5月以降15%減少し、投資家向けローン申請は28%減少した。

一方26年度にCBAの住宅ローン融資および企業向け融資の成長率は、業界平均を上回った。

CBAは「2026年度にCBAは国内の主要5事業分野である住宅ローン、企業融資、個人向け金融、家計預金、企業預金の全てにおいて、市場全体と同等またはそれ以上の成長を達成した」と説明した。

さらにCBAは、過去最高となる1株当たり2.70豪ドルの期末配当を発表した。前年の期末配当は1株当たり2.60豪ドルだった。

収益性を示す重要指標である年間の純金利マージンは前年から3ベーシスポイント(bp)低下して2.05%となった。

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