Patricia Weiss Christoph Steitz

[フランクフルト 11日 ロイター] - ドイツではライン川の水位が過去最低水準まで低下して水上輸送に支障が生じ、企業活動に問題が起きている。化学メーカーや公益企業、鉄鋼メーカー、農産物商社などは、輸送コストの上昇や物流のボトルネック、生産抑制への懸念を強めている。

ライン川は穀物、燃料、鉱物、工業製品などを運ぶ欧州の主要輸送ルートの1つ。 

過去のライン川危機の際のような広範な生産停止には至っていないものの、トレーダーらが11日に語ったところでは、数週間にわたる干ばつの影響で一部貨物輸送の予約が不可能になった。

化学大手コベストロは、可能な限りトラックや鉄道への切り替えを進めているが、輸送能力不足を完全に埋め合わせることはできないと説明。同社はマットレスや冷蔵庫用断熱材に使用されるポリエーテルポリオールなどの製品について「不可抗力(フォース・マジュール)」を宣言した。

ドイツ化学工業協会(VCI)のトップ、ウォルフガング・グローセ・エントルップ氏はロイターに対し「警鐘は大きく鳴り響いている。極端な低水位によって物流やサプライチェーンはますます限界へと追い込まれている」と語った。

国有電力企業ユニパーはドイツ国内の水力発電所で発電量が減少していると説明した。競合企業EnBWも先週、同様のコメントを出している。

ドイツ第2位の鉄鋼メーカー、ザルツギッターは、石炭をロッテルダムから同社の他部門へ鉄道で輸送せざるを得なくなったと明かした。

ドイツ建設産業連盟の責任者ティム・オリバー・ミュラー氏によると、一部の建設資材は輸送量の多さや輸送能力不足のため、道路や鉄道へ容易に振り替えられない。

農産物商社RWZの幹部カタリナ・シュテルツァー氏は、7、8月の出荷量が例年の10%にも達しておらず、水運よりコストの高いトラック輸送への切り替えを進めていると説明。「もし10月になってもライン川の水位が回復しなければ、当社にとって状況は本当に厳しいものになる」と述べた。

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