Angela Christy M
[11日 ロイター] - スイスのスポーツ用品ブランド、オン・ホールディングの米国上場株が11日、20%超急落した。この日発表した第2・四半期の純売上高が市場予想を下回ったことが背景。最重要市場である米州での成長鈍化が痛手となった。
同社はナイキやアディダスから市場シェアを奪う一方で、マクロ経済環境の悪化による圧力を受けている。米国での成長鈍化により、多くの競合を苦しめてきた大幅な値引きに頼らずに急成長を続けられるかどうかが試されている。
売上高の半分以上を占める米州地域の売上高伸び率は、為替変動の影響を除いたベースで13%と、第1・四半期の17%から鈍化した。対照的にアジア太平洋地域の売上高は54.7%急増した。
経営陣は、資金繰りに苦しむ消費者を呼び込もうと大手競合が値引きに走る中でも、販売数量を拡大するために定価販売戦略で「妥協」することはないと表明した。
こうした戦略が奏功し、自社店舗やウェブサイトを通じた直販(DTC)の売上高は約34%増加した。ただ、他の小売業者を通じた卸売りの売上高の伸びは12.7%と、前四半期の25.1%から大幅に鈍化した。
それでも、オンは通年の売上総利益率見通しを従来の64.5%から少なくとも65%に引き上げた。通年の純売上高見通しも、為替変動の影響を除いたベースで従来の約35億1000万スイスフランから、34億7000万─35億6000万フランにレンジを広げた。
第2・四半期の純売上高は8億5030万フラン(10億5000万ドル)で、アナリスト予想の8億7816万フランを下回った。
調整後1株利益は0.35フランで、アナリスト予想の0.34フランをわずかに上回った。