Andrew Chung

[7日 ロイター] - 米連邦最高裁の保守派判事のアリート氏(76)は、少なくとももう1期は最高裁にとどまる意向を示し、早期退任観測を打ち消した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が7日報じたインタビューで表明した。

最高裁の次の開廷期は10月に始まり、2027年6月末または7月上旬まで。

トランプ米大統領は1期目に3人の保守派判事を任命し、現在最高裁は保守派が6対3で過半数を占める構成となっている。

保守派のアリート氏とトーマス判事(78)に対しては、一部保守派から退任を求める声が上がっていた。最高裁判事は終身職だが、退任すれば、トランプ氏は新たに、より若い保守派判事を送り込むことができる。

アリート氏はインタビューで、自身の退任論について「死を意識させるという意味で、心地よいものではない」と述べた。「上空でハゲタカが何をしているのか。飛び回っている。しかし、それは終身在職権につきものだ」と語った。

アリート氏は、ジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)の任命で06年に最高裁判事に就任し、最も強硬な保守派判事の1人となっている。同氏は22年、女性の人工妊娠中絶の憲法上の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す判決のいわゆる主文を執筆した。

最近も、クック米連邦準備理事会(FRB)理事の解任や出生地主義による市民権の制限といった訴訟でトランプ氏の意に沿う判断を示している。

政権の追認機関になっているとの批判について、アリート氏は「私は全ての訴訟において、その訴訟がどう裁かれるべきかという考えに従って票を投じている」と答えた。その上で「それがトランプ氏の望むことと高い相関があるというなら、それで構わない。相関がゼロだとしても、同様に構わない」と語った。

アリート氏の著書「So Ordered: An Originalist's View of the Constitution, the Court, and Our Country(原題)」は、10月6日に発売される予定だ。

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