[北京 6日 ロイター] - 中国インターネット大手バイトダンスの創業者張一鳴氏が社員に対し、短期的な利益を犠牲にしてでも、競合他社のシステムを蒸留して自社の人工知能(AI)モデルを改良することを避けるよう指示した。中国政府系メディアの澎湃新聞が6日報じた。
「モデル蒸留」と呼ばれるこの手法は、高性能AIシステムの出力を使って、より小規模なモデルを訓練・改良するもので、競争が激しさを増す米中の技術開発で対立の焦点となっている。
澎湃新聞が社内関係者の話として伝えたところによると、張氏は最近開かれた社内会議で、AI開発には「他社の出力を利用して短期的にランキング上位を目指すのではなく、長期的な視点に立ち満足を先送りし必要がある」と述べた。
同社のAI研究チーム「Seed」に対し、「長期的な目標のためには、短期的な成果を一部犠牲にする覚悟が必要だ」と語った。AIモデルの蒸留は真の長期的な技術革新の妨げになるとの見方を示した。