Florence Tan
[シンガポール 15日 ロイター] - イランに対する米国の海上封鎖が再開される前の14日、ホルムズ海峡を通過した船舶の数が増加し、大半がイランの貿易に関連する船だったことが、海運データで分かった。
ケプラーの船舶追跡データによると、14日に同海峡を通過した11隻のうち9隻がイラン航路を航行した。
このうち空荷の石油タンカー3隻(アフラマックス級1隻と超大型タンカー2隻)は海峡に入った。
イランの輸出貨物を積んで海峡を出た船舶には、原油200万バレルを積載した超大型タンカー1隻、石油精製品を積んだ中型タンカー1隻、液化石油ガス(LPG)を積んだタンカー2隻が含まれる。
このほか、メタノールを積載したタンカー1隻と鉄鉱石を積んだばら積み船1隻もペルシャ湾を出た。
湾岸の他の産油国から石油やガスを積み出すためのタンカーの出入りは確認されなかった。
中東産原油価格は今週、アラブ首長国連邦(UAE)の超大型タンカーへの攻撃を受けて上昇した。期近物が期先物の価格を上回る状態となり、供給逼迫を示している。
ゴールドマン・サックスは15日のリポートで「地政学的な緊張が緩和された後も、ペルシャ湾の輸送回復の次の局面は初期段階より緩慢になる可能性がある」と指摘した。
また、最近のタンカー攻撃を受けてオマーン航路や国際航路を通る貨物の流れが急減していると指摘し、「イラン以外のホルムズ海峡航路を利用する荷主がリスク回避姿勢を続けている」ことを示していると述べた。