[14日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループは14日、同社が株式の非公開化や、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を適用して法的整理することを検討しているとするブログ「エレクトリック・ビークルズ」の記事について「完全な虚偽」だと否定した。記事が公開された後、ルーシッドの株価は一時50%超下落し、1日の下落幅としては過去最大となっていた。

ルーシッドは、来年のかなり先まで事業運営を続けるのに十分な流動性を持っており、記事で伝えられたようなシナリオを検討するための特別委員会を設立してはいないと反論。事業再構築アドバイザーのコンサルティング会社アリックスパートナーズは業務執行と運営の改善を支援しているだけであり、法的整理を推奨しているわけではないと訴えた。

エレクトリック・ビークルズの記事は、アリックスパートナーズが調査結果をルーシッドの次回取締役会に報告するよう要請されており、検討中のシナリオには株式の非公開化や、連邦破産法11条の申請による法的整理が含まれているとした上で、現時点では決定はなされていないとしていた。

アリックスパートナーズはロイターのコメント要請に直ちには回答しなかった。

ルーシッドの株価は上場後の5年間弱に約99%下落しており、黒字化に苦戦しているのが要因だ。

ルーシッドは、6月に就任したシルビオ・ナポリ最高経営責任者(CEO)の下で大規模な経営再建策を進めている。コスト削減と業務執行力改善のために米国内の従業員の約18%削減と、最高執行責任者(COO)‌職の廃止を発表。アレクサンダー・デ・ボック氏を最高財務責任者(CFO)に指名したほか、技術、顧客、変革、デジタル各部門の新たな責任者を決めた。

同社はSUV(スポーツタイプ多目的車)「‌グ⁠ラビティ」の納車に混乱をもたらしたサプライヤー関連の問題などを受け、2万5000─2万7000台とした2026年生産見通しの公表を一時見送っていた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。