[ニューヨーク 14日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。6月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことを受け、連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が後退した。

6月の米CPIは、エネルギー価格が月間で2020年4月以来の大幅な下落率となったことを背景に、前年比、前月比いずれも伸びが鈍化した。

主要通貨に対するドル指数は0.35%安の100.91。ウォーシュFRB議長が議会下院の金融サービス委員会で行った証言を受け、下げ幅を一部縮小する場面もあった。

ウォーシュ議長は同委員会で就任後初の証言を行った。物価目標達成について「現時点での最優先課題はインフレ率をFRBが目標とする2%に戻すことだ」と改めて強調。「政策運営を正しく行えば、過去5年間に見られたインフレ急騰は過去のものとなる」と述べた。

メシロー・カレンシー・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ウト・シノハラ氏は「インフレは何年も目標を上回る水準で推移してきた。さらに、地政学的緊張の再燃でエネルギー主導のインフレリスクが高止まりしていることや、トランプ大統領がホルムズ海峡を通過する貨物に20%の『通航料』を求める案から貿易・投資協定へと軸足を移していることなどを踏まえると、CPIの伸びが鈍化したとはいえ、幅広いインフレ見通しは依然として不透明だ」と語った。

米・イランの一連の報復の応酬がどの程度続くのか、また世界の原油供給にどう影響するのかを巡る不透明感が広がる中、投資家は物価上昇圧力の見通しに注目している。

CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込むFRBが月内の会合で利上げを実施する確率は16%と、前日の42%から低下した。ただ、年内の利上げ確率は80%と、前日の89%から小幅低下にとどまった。

円は対ドルで0.15%高の1ドル=162.17円と、40年ぶり安値付近で推移した。市場では日本政府・日銀による円買い為替介入の兆候への警戒が続いている。

ユーロは0.38%高の1.1424ドル。

英ポンドは0.27%高の1.3382ドル。

ドル/円 NY終値 162.23/162.27

始値 162.25

高値 162.28

安値 161.64

ユーロ/ドル NY終値 1.1419/1.1420

始値 1.1391

高値 1.1462

安値 1.1390

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