[ドバイ 14日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)国防省は14日、ホルムズ海峡でUAEの原油タンカー2隻がイランの巡航ミサイルによる攻撃を受け、インド国籍の乗組員1人が死亡したほか、8人が負傷したと明らかにした。
この件について、UAEのアブダビ国営石油会社(ADNOC)の海運部門ADNOCロジスティクス・アンド・サービシズ(ADNOC L&S)は、超大型タンカー(VLCC)の「モンバサB」と「アル・バヒヤ」がホルムズ海峡通航中に攻撃を受け、「重大な損傷」を被ったと確認した。
ロイターは6月、ADNOCはホルムズ海峡の外側で船舶間原油積み替え(STS)を行い、湾岸産原油を国際市場の買い手に輸送する米軍主導の作戦で最も積極的に参加している企業の一つと報じている。
UAE国防省によると、攻撃を受けたタンカー2隻はホルムズ海峡南側のオマーン領海内の航路を航行中だった。死亡した乗組員は「モンバサB」に乗船していたという。負傷者8人のうち4人は重傷。負傷者の国籍はインド人6人、ウクライナ人2人としている。
このほか、オマーン海事安全センターは「アル・バヒヤ」の乗組員18人は避難したが、3人が行方不明になっていると明らかにした。
攻撃により両タンカーで火災が発生。火災は鎮圧されたが、船体が損傷を受けたという。
UAE国防省は今回の攻撃を非難するとともに、「このエスカレーションに対応する完全な権利を留保する」と表明した。
イランの革命防衛隊(IRGC)はこの日、2隻の超大型タンカーがホルムズ海峡で「違反行為を行った」ため攻撃を受け、航行不能になったと表明。2隻のタンカーは繰り返し警告を無視し、革命防衛隊が機雷敷設海域と位置付ける航路を通過しようとしたとしている。革命防衛隊は攻撃の対象にしたタンカーの名称は明らかにしていない。
この日はまた、クウェート軍が海軍の艦艇1隻がイランによる攻撃の標的になり、軍関係者4人が負傷したと表明。このほか、弾道ミサイル1発、巡航ミサイル5発、ドローン(小型無人機)33機を探知し迎撃したと明らかにした。攻撃は複数の重要施設や民間施設を標的としたもので、迎撃後の残骸の落下で被害が出ているとしている。