自宅で過ごすのは年間20~30日
この番組でヘルメットの中にいる人間とファンの距離が縮まったと、ウィリアムズのシニア・コンテンツ・プロデューサー、ニコラ・ジェフリーズは言う。「それまでF1を見たことがなかった人にも響いた。舞台裏にいる人たちを知って、彼らがどう戦うのか気になるようになった」
F1の戦いは過酷なサーキットだけではない。ドライバーを含むチームスタッフは、シーズン中は世界各地を転戦する。
「自宅で過ごすのは年間で20日か30日という年もある。家族より、エンジニアやライバルのドライバー、チームスタッフと過ごす時間のほうが長いくらいだ」と語るアルボンは、今年1月にプロゴルファーのヘ・ムニとの婚約を発表した。
シーズン序盤は苦戦が続いたウィリアムズだが、マイアミではサインツが9位、アルボンが10位とダブル入賞。次戦まで約2週間半のインターバルがあり、チームはイギリスの本拠地に戻って26年型マシン「FW48」のテストと調整を行った。
約1300人が働くウィリアムズの本拠地は、ロンドンから北西へ車で1時間半の町グローブにある。イギリスらしい田園地帯に広がる施設は小さな大学キャンパスのようだ。併設のエクスペリエンス・センターには1970年代から歴代のマシンが展示されており、数十年の進化の軌跡を物語っている。
「49年にわたるチームの歴史を一気に振り返れる場所だ」と、マーケティングディレクターのマーカス・プロッサーは笑顔で話す。「ここに来るとエネルギーを感じる。圧倒されるほど。この先も展示するマシンは増えるから、近いうちにもっと広いスペースが必要になりそうだ」