気候移民の地域別推計
もう一つは、格差である。熱波の被害は均等には降りかからない。WHOは、都市と農村の貧困層が、質の低い住宅と冷房へのアクセスの欠如ゆえに、高温に不均等にさらされると指摘する。
世界の熱関連死は年間およそ48万9,000人(2000年から2019年の平均)にのぼり、65歳以上の死者は2000年代初頭から2010年代末にかけて約85%増えた。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2022年の報告も、脆弱性が低所得などと結びつく不平等によって悪化すると明記している。
格差は都市の内部にも及ぶ。米国の5,723の都市化地域を調べた2021年の研究(医学誌プロス・ワン)は、その92%で、低所得地区が高所得地区より樹木が少なく、平均で1.5度、北東部では最大4.0度高温になると示した。暑さで働ける時間が減れば、その分の収入も減る。
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