2分で打ち切り、ホン監督の会見が招いた新たな炎上

ホン監督は29日(韓国時間)、代表チームのベースキャンプ地であるメキシコ・サポパンで辞任会見を開いた。会見でホン監督は、「国民の期待に及ばなかった成績の責任はすべて監督にある」と述べ、謝罪の意を表明した。

しかし、この会見が国民の怒りに火を注ぐ結果となった。会見はわずか2分足らずの声明文の朗読のみで終了し、本来予定されていた「総括記者会見」としての質疑応答は一切行われなかった。さらに、会見場を去る際、ホン監督がズボンのポケットに手を入れたまま退場する姿がカメラに捉えられ、「責任を負う姿勢とは思えない」との批判が殺到している。

これに対し、人気サッカー系インフルエンサーのガムスト氏は代表チームを台無しにしておきながら、質問も受けずポケットに手を入れて去るのかと激しく非難。スポーツキャスターのパク・ジョンユン氏も、ホン監督が自身を「サッカー界への奉仕者」と自負しながら、批判を受ける現状を侮辱的だと感じているのではないかと、その特権意識を指摘した。

「闇夜の帰国」と前例のない帰国行事の中止

混乱は帰国プロセスにも及んだ。大韓サッカー協会は、30日未明にホン監督を「奇襲帰国」させ、国民との接触を避けさせる異例の措置を講じた。2002年韓日W杯以降、大会を終えた代表チームが帰国行事を行わないのは今回が初めてのことである。

他の選手たちが午後の便で帰国する中、ホン監督だけが早朝の便を利用したことについて、「意図的に国民の目を避けた」との不信感が募っている。それというのもオンライン上でホン監督の殺害をほのめかすような投稿が見られたからだ。

これを受けて仁川国際空港警察団は、現場での混乱を懸念し、機動隊を含む100人余りの警備員を配置する厳戒態勢を敷いた。

警察が監督任命の経緯を捜査

ホン監督の辞任で事態は収束するどころか、法的・行政的な責任追及へと移行している。警察は現在、ホン監督の選任過程に関連して、韓国サッカー協会のチョン・モンギュ(鄭夢奎)会長やイ・イムセン(李任生)技術総括理事らに対する8件の告発を受理し、業務妨害や職権乱用の容疑で捜査を進行中である。

文化体育観光部の監査では、監督選任手続きが不適切であったと判断され、鄭会長には「資格停止以上」の重懲戒が要求されている。これに対する協会の行政訴訟も一審で敗訴しており、裁判所は「鄭会長が権限なしに監督選任に介入した」と認定した。

場当たり対応を繰り返してきた代償

サッカー界内外からは、ホン監督個人の辞任にとどまらず、選任を主導した李任生氏や、協会トップの鄭夢奎会長を含めた抜本的な人的刷新が必要だという声が強まっている。

韓国サッカー協会のパク・ハンソ団長は「国民の期待に及ばない結果に対し、深い謝罪を申し上げる」と頭を下げ、「痛切な反省」を誓った。

しかし、協会がこれまで繰り返してきた場当たり的な対応が、今回の屈辱的な結果を招いただけに、今度こそ抜本的な改革へとつながるのか、国民の監視の目はかつてないほど厳しくなっている。

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