政治的動機に基づく事件である可能性も?
気象条件が衝突に影響したのかどうかも分かっていない。視界や風などが航空事故の原因になる場合もあるが、当時の北京の状況に関する公式な情報はない。
オンラインで拡散した写真では、同機には登録記号B-12PPが記されているように見える。飛行追跡データは、同機を中国国内で製造された2人乗り単発軽スポーツ航空機「サンワードSA60Lオーロラ」と特定した。
一部報道は、同機が飛行訓練や遊覧飛行サービスを提供する会社によって運航されていた可能性を示唆した(本誌は未確認)。
小型機が衝突したCITICタワーは、中国最大級の国有金融・産業コングロマリット中国中信集団の本社。同社は銀行、投資、インフラ、製造業を手掛け、世界最大級の国有企業の1つとされている。高さ約528メートルの同ビルは18年に完成し、現在も首都で最も高い建造物だ。
ベテラン中国アナリストのビル・ビショップはX(旧ツイッター)で、同機の飛行経路が中国共産党の権力中枢である中南海に近づけた可能性に触れ、この出来事が北京の警備体制の脆弱性が露呈したという見方もできると指摘した。「警備上の大失態だ。あと数秒飛んだら中南海に到達したかもしれない。北京の警備体制に激震が走るだろう」
台湾国防安全研究院のアナリスト、蘇紫雲(スー・ツーユィン)も、中国にとって重大な国家安全保障上の失態だと本誌に語った。「北京は事実上の飛行禁止空域だ。政治的動機に基づく事件である可能性が極めて高い」
中国版9.11テロなのか。
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