「運動」だけでなく、毎日こまめに動く
運動能力も年齢とともに低下しやすいが、日常的に体を動かしていれば、その衰えに抗うことができる。
パッカードは、長時間座ったままでいると、身体がそれを補おうとして不自然な使い方になり、結果としてこわばりや不快感につながると指摘する。
「可動性を高めるワークを取り入れることで、身体をあらゆる方向に動かせるようになる。この動きの多様性こそが、しなやかで強い身体を維持する秘訣だ」と彼女は言う。「股関節や肋骨まわりの可動域が狭くなると、身体は別の部分でそれを補おうとする。それこそが、しつこい痛みの原因になるのだ」
パッカードによれば、人間の身体は、一日中動くように作られているため、長時間座りっぱなしでいると、肋骨が前に落ち込み、呼吸が浅くなって、体幹の圧力を調整するシステムがうまく連動しなくなってしまう。
「解決策は、呆れるほど簡単だ。短い時間でも、動く回数を増やすことだ」
朝にまとめて運動するのではなく、一日の中でこまめに立ち上がり、姿勢を変え、歩き回る習慣をつけたい。
姿勢が持つ重要性を侮らない
長時間座って過ごす人にとって、姿勢の崩れはよくある悩みだ。しかしパッカードは、姿勢は単に見ための問題にとどまらず、呼吸や身体の安定性、動きそのものに影響を与えると話す。
ただ肩を後ろに引くのではなく、肋骨全体で呼吸することを意識すれば、自然と正しい姿勢が身につくという。
「足の裏の3点(かかと、親指の付け根、小指の付け根)に均等に体重が乗っているのを感じ、膝は突っ張らずに少し緩める。そして、耳から肩、股関節へと一直線が通っているところをイメージしてほしい」とパッカードはアドバイスする。
「肋骨と骨盤が上下にきれいに重なると、横隔膜と骨盤底筋が、まるで2つの器が呼吸に合わせて連動するように、うまく機能するようになる」