中年期といえば以前から「ミッドライフ・クライシス」に陥りやすい年代とされてきた。しかし今の40代、50代、60代のアメリカ人は、かつての世代よりも健康状態が悪化して孤立感が深まり、経済的な負担も増大している実態が、最新調査で浮き彫りになった。

フランク・J・インファーナが主導する研究では、1960年代から1970年代初頭に生まれた人の社会的・経済的状況に照準を合わせ、世界17カ国の調査データを分析した。

その結果、中年期のアメリカ人は、孤独感や気分の落ち込みを感じる人、健康状態が悪いと感じる人の割合が、以前の世代よりも高いことが分かった。

そうした問題についてインファーナは、「個々の問題ではなく互いに関係し合っているトレンド」だと本誌に語った。

その上で、「身体的健康と心の健康、社会的関係、認知機能は重なり合っていて、時間の経過とともにその変化が互いに影響を及ぼす」と言い添えた。

今回の研究結果は、中年期のアメリカ人の多くが同時に幾つもの問題に直面し、抜け出すのが難しい悪循環に陥っていることをうかがわせる。

インファーナによると、この結果はこれまで中年期の健康的な生活を支えてきたリソースが侵食されている表れだという。

この研究は、「Current Directions in Psychological Science」に発表された。

研究チームは、慢性的なストレスや家計の苦しさ、心血管系疾患のリスクなどが、高学歴化の恩恵をかき消している可能性があると指摘する。

そうしたプレッシャーに加えて医療費の増大や経済不安がのしかかっている可能性もある。

ヨーロッパよりアメリカの方が苦しい理由
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