中国勢が市場を席巻する格安の小型電気自動車(EV)市場にメキシコが参入する。
シェインバウム大統領が6月7日にお披露目した「オリニア・ウノ」は、初の国産EVであるだけでなく、約8600ドルという手頃な価格が魅力だ(発売は27年夏の予定)。
最高速度は時速約50キロと、高性能電動スクーターには劣るが、6人乗りで、大きな荷物や車椅子を乗せられるように座席の配置を簡単に変えられるなど、市街地でのファミリー層やタクシー利用者を主なターゲットにしている。
ただ、その性能を疑問視する声もある。「消費者にとっての利点はさほど多くない」と、米ジョージ・ワシントン大学工学・応用科学大学院のジョン・ヘルベストン准教授は言う。「比亜迪汽車(BYDオート)のEVのほうが、機能がずっと充実している」
「ただ、メキシコの多くの家庭にとってはBYDでも高く感じられるかもしれないから、(オリニア・ウノは)ニッチな需要を満たせるだろう」
BYD以外にも、中国勢には上汽通用五菱汽車の「宏光ミニEV」や奇瑞汽車の「QQアイスクリーム」など、6000ドル台の小型EVがある。果たして、オリニア・ウノがメキシコだけでなく世界でも支持されるか?
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