Heru Asprihanto Ananda Teresia
[ジャカルタ 12日 ロイター] - インドネシア首都ジャカルタで12日に数百人の学生が集会を開き、プラボウォ大統領が率いる政権の財政運営と、今週決定されたガソリン価格の値上げに対して抗議の声を上げた。
学生らはこの抗議活動でインドネシアが「破産への道」を進んでいると訴え、ジャカルタ中心部の有名なロータリー「ブンダランHI」に向かって行進した。主催者によると、抗議参加者の一部は、警察や軍によって指定された場所への到達を阻まれたという。
イラン戦争に起因する世界的な原油高騰に直面しながら、インドネシア政府はこれまで補助金を通じて国内のガソリン価格を据え置いてきたが、プラボウォ政権の大型支出計画によって財政が圧迫されて補助金制度が立ち行かなくなった結果、ガソリン価格を大きく引き上げざるを得なくなった。
こうした中で黄色や青の大学のジャケットを羽織った学生らは「燃料価格値上げを撤回せよ」といったスローガンを掲げたポスターを持ち、通りかかる車に対して支持の表現としてクラクションを鳴らすよう呼びかけた。
12日夕方までに数十人の学生が抗議エリアを離れたが、依然としてかなりの群衆が残り、警察も待機を続けた。
インドネシア大学の学生リーダー、ヤタラトフ・マシュム・イマワンさんは、抗議者側が5つの要求を掲げていると説明し、プラボウォ氏の目玉政策である「無料給食」や「村落協同組合」プログラムの中止、燃料および主食価格の引き下げ、「無駄な」支出の停止に言及した。
抗議に参加した学生のラファエル・アレバさんは警察の封鎖線前で「無料給食プログラムへの無駄な支出が財政状況を悪化させ、当初提供されていた補助金が撤回される事態を招いた」と批判した。
大統領府広報室のムハンマド・コダリ室長は12日、抗議活動は民主的なもので、政府は公衆の意見に耳を傾けていると述べた。また政府は余分な支出を削減しており、無料給食プログラムは公衆衛生を守るための措置だと付け加えた。
プラボウォ氏が文民政治において軍の役割を拡大させていることも、学生や活動家の非難の的になっている。懸念されているのは、インドネシアをスハルト元大統領の下で行われていた独裁政治に逆戻りさせる展開だ。
ヤタラトフさんは「私たちは事態が正常ではないことを示したい。インドネシアが本当に破産することは望んでいないが、こうした振る舞いはインドネシアが経済的、民主的、そして道徳的に破産することを証明している」と強調した。
ロイターの記者は、数百人の学生が抗議場所に近づく際、同じく数百人の警察官や軍兵士に阻止されるのを目撃した。一部の抗議者が警察の包囲網や行く手を阻むために設置された金属製のバリケードを突破しようとした際、小競り合いも発生した。
8300万人の子供と妊婦を対象とした無料給食プログラムは、プラボウォ氏の批判者からは、非効率で大規模な資金漏洩が起きやすく、遠隔地での政治的支持を得るための試みだとの見方が出ている。