戦争長期化で試される「絆」

最終的にトランプはネタニヤフに同調し、2月下旬の対イラン攻撃を後押しした。一連の攻撃で、イランの最高指導者アリ・ハメネイや多数の主要軍司令官が死亡し、イランの軍事施設も大きな被害を受けた。

だが、今回の戦争は6月に見られたような短期間での勝利にはつながっていない。イランは米国の軍事介入を持ちこたえただけでなく、ホルムズ海峡を通る石油・ガス輸送を締め付けることで大きな代償を課し、トランプ政権にも強い圧力をかけている。

米国務省で中東問題を担当した元外交官デニス・ロスは、両首脳の間には「利害の不一致に基づく本物の隔たり」があると指摘した。

ロスは本誌に対し、「トランプ大統領は早くホルムズ海峡の航行再開を実現し、戦争を終わらせたいと考えている。もはやイランが保有する弾道ミサイルやイランが支援する地域の代理勢力の脅威について語ることもほとんどなくなった」と述べた。

「トランプ大統領も、イランが核兵器を保有してはならないという考えではネタニヤフ首相と一致している。ただ、それを実現するために必要と考える条件は、ネタニヤフ首相ほど厳しくない」

ロスによると、ネタニヤフは「兵器に使う高濃縮ウランだけでなく、すべての濃縮ウランを国外搬出または破壊すること」を望み、「さらに、将来また濃縮ウランを作れるような設備やインフラそのものを再建できない状態にすべきだ」と考えている。

「核問題以外でも、弾道ミサイル戦力やミサイル生産能力に加え、イランが支援する代理勢力の弱体化を重視している」と、ロスは述べた。

トランプはホルムズ海峡の通航再開が最優先
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