イスラエル軍機数十機を引き返させた

「これまでもトランプはレバノンやイラン問題で一定の圧力をかけてきたが、ネタニヤフとの直接対決は避けてきた。戦略面でも政治面でも、互いに理解し合える相手だと考えているからだ」

トランプとネタニヤフの緊張関係が表面化したのは今回が初めてではない。

トランプは昨年、2期目の任期に就くと、2023年10月にガザのパレスチナ武装組織ハマスがイスラエルを奇襲したことで始まったガザ戦争の停戦をイスラエルに促した。交渉が決裂し、イスラエルが最終的にガザへの攻撃を再開した際、トランプはほとんど抵抗しなかったが、その時も両者の不一致は見え隠れしていた。

より劇的だったのは、昨年9月にガザ戦争停戦への2度目の取り組みが進む中、イスラエルが米国の同盟国カタールで行われていたハマスの会合を爆撃した際のトランプの反応だ。ネタニヤフは、ホワイトハウスの大統領執務室でトランプの前に立ち、異例の謝罪を行って、その後和平合意に加わった。

イラン問題はさらに複雑だ。トランプはイランとの交渉を進める一方で、昨年10月にイスラエルがイランに対する前例のない規模の軍事攻撃を開始しても異議を唱えず、米国も厳重に防護された核施設の空爆に加わった。

しかしその後、トランプはイスラエルのさらなる軍事行動を強く制止した。報道によればこれにより、いわゆる「12日間戦争」の最後の攻撃となるはずの作戦に向かっていたイスラエル軍機数十機が引き返したという。

今年に入ると、イラン国内で反政府デモの弾圧が続く一方、米国とイランの間で核協議も再開した。これに対し、ネタニヤフは米国による直接的なイラン攻撃を求め、その過程で、トランプとの間に新たな不協和音が生じているとの報道が浮上した。

戦争長期化で試される「絆」
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