ところで今回の政策ですが、理系学習に興味を持った中高生が、高度な専門家の講義を聞いたり、実験の現場を経験できるというのは、良いことだと思います。大学などによる中高生向けの「オープンハウス」「インターンシップ」「カレッジキャンプ」などといった形態で、欧米では幅広く行われている活動であり、日本でも各都道府県に設置されることの意味はあると思います。
これに加えて、中高の教育現場の改革、入試の改革も必要です。具体的には様々な指摘ができます。
サイエンスの英語履修を
「天才的なギフテッドだけでなく、『第2グループ』も1年あるいは2年の飛び級ができて、大学入学時には教養課程の理科や数学が1年か2年分履修できていれば、国際的な水準に追いつけるようになる」
「理科の場合、生物+化学+物理を融合したテクノロジーの領域が増えてきた。したがって入試では理科2科目で合否判定をするだけでなく、主要3教科の高度な履修を高校生に求める制度が必要。反対に地学を主要科目扱いするのは止めるべき」
「優れた指導技術を持った塾講師、先端技術を知るポスドクなどが、柔軟に高校の教壇に立てる制度の実現」
「これからのサイエンスについては、最先端領域などはサイエンスの共通語である英語で履修すべき。理系人材の一部に残る英語嫌いの風潮を克服するカリキュラムが必要」
せっかくの全都道府県における理系拠点構想ですが、中学高校の教室や入試制度が変われないようでは、効果は半減してしまいます。ギフテッド、理系拠点といった改革の動きを、次はメインストリームの中高カリキュラム、そして大学の一般入試の改革に繋げていくことを期待したいと思います。
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