『控えめな教皇レオ』は昨年までのイメージ
ヨーロッパでは、トランプと最も親しい盟友の1人、イタリアのジョルジャ・メローニ首相がトランプの教皇批判を「受け入れ難い」と非難。これに対してトランプもメローニを口汚く罵り、両者の友好関係には公衆の面前で亀裂が入った。
「私はトランプ政権も、福音のメッセージについて堂々と語ることも恐れていない」──アルジェリアに向かう特別機で記者団に今の心境を聞かれたレオ14世は、冷静にこう語った(この冷静さがまた、トランプの怒りをかきたてるのだろう)。
ニュースレター「レオからの手紙」の発行人、クリストファー・ヘールによると、トランプと対立する前からレオ14世の姿勢には変化が見られたという。「『控えめな教皇レオ』は昨年までのイメージだ。今は全く違う。堂々と発言し、自分の考えを率直に表明する。トランプの名を口にすることもためらわない」
現職の米大統領がこれほどあからさまに教皇個人を批判したのは前代未聞のこと。共和党の大統領がカトリック教会の道徳的権威そのものに挑戦状をたたきつけたことは、米政治における異常事態と言っていい。
今回の対立は4月に始まったわけではない。その3カ月前にバチカンがトランプ政権から「カトリック教会に戦争を祝福してほしい」という異例の要請を受けたことがきっかけだった。もっとも、この要請についてはバチカン側がそう受け止めただけだと、トランプ政権側はこの解釈を否定している。
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