何十年もの間、カナダは矛盾を抱えていた。文化的にはヨーロッパ、戦略的にはアメリカ──。カーニー首相率いる現在の政権は、その分裂した国の性格に終止符を打とうとしているようだ。

カナダ政府は7月6日、独企業ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)を、カナダ海軍の最大12隻の潜水艦を建造する優先供給企業に選定。

契約額は約1000億カナダドル(700億ドル超)と推計される。これはカナダ史上最大の防衛調達契約になる(米企業の案は真剣な検討すら行わなかった)。

カナダは昨年12月、EUの1500億ユーロ規模の防衛基金「SAFE」に参加する初の域外の国にもなった。

「防衛資本支出の4分の3をアメリカに送り続けるべきではない」とカーニーは述べ、アメリカは「その覇権を収益化し始めている」と警戒感をあらわにした。

文化面でもカナダの再編は進んでいる。カナダ放送協会は6月、欧州放送連合(EBU)の正式加盟局となった。その直後、カナダが2027年のユーロビジョン・ソング・コンテストに参加することも正式に決まった。

北米で最もヨーロッパ的な国という従来のイメージは、今や政策になりつつある。

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