トランプのアカウントが投稿した(投稿して削除した)トランプの画像
「救世主」気取りとも取れる画像を投稿するトランプ TRUTH SOCIAL

「物静かな教皇」が「物言う教皇」に

だが今年4月半ばの日曜の夜、ドナルド・トランプ米大統領が教皇にケンカを売るに等しい暴挙に出ると、「物静かな教皇」は「物言う教皇」の一面を発揮。以後、より明快かつ大胆に信念に裏打ちされたメッセージを発信するようになった。

トランプは自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に330語に及ぶ文章を投稿し、レオ14世を「犯罪に弱腰で、外交政策が全く分かっていない」と批判。「合衆国大統領を批判する教皇は要らない」「レオが教皇になれたのは私のおかげだ」と豪語したのだ。
 

330語に及ぶトランプの「トゥルース・ソーシャル」への投稿冒頭(※クリックすると投稿に飛びます)

しかも、それから1時間もしないうちに、トランプのアカウントに世界を仰天させるようなAI(人工知能)生成画像が登場した。キリストのような衣を着たトランプが病人の額に手を当てて病を癒やしている絵柄だった。

さすがに翌朝にはこの画像は削除され、トランプは自分を「医者」に見立てただけだと弁明した。だが、問題の画像は既にネット上で拡散され、非難を巻き起こしていた。

アメリカの教会関係者の対応は迅速だった。トランプの投稿から数時間足らずで神学者のロバート・バロン司教は、トランプの発言は「全くもって不適切で不遜」であり、教皇に謝罪すべきだとする声明を発表。アメリカのカトリック司教を束ねるポール・コークリー大司教も声明で「教皇を侮蔑する文言(に)……深く失望している」と述べた。

トランプの攻撃がエスカレートするにつれ、教皇支持の陣営は拡大、普段はバチカンと立場を異にする人たちまで声を上げ始めた。例えばイランのマスード・ぺゼシュキアン大統領は、問題の画像は「イエスに対する冒瀆」であり、こうした侮辱は「いかなる自由人にとっても容認し難い」と非難した。

『控えめな教皇レオ』は昨年までのイメージ
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