<情報機関長官はテクノロジーの重要性を強調する>

[ロンドン発]英国の三大情報機関の一つでシギント(通信や電子情報の傍受・分析)やテロ、サイバー攻撃からの防御を担う政府通信本部(GCHQ)のアン・キースト=バトラー長官が5月27日、第二次大戦で通信傍受と暗号解読の拠点となったブレッチリー・パークで講演した。

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100年を超えるGCHQの歴史上初の女性長官キースト=バトラー氏は戦時中、ブレッチリー・パークで勤務したチームの4分の3が女性だったことに触れ、初代長官アラステア・デニストンがケンブリッジ大学ニューナム・カレッジの優秀な女子学生を集めた先見性を称えた。

国家安全保障に30年関わってきたキースト=バトラー氏は「GCHQでは不可能に近いレベルのテクノロジーとデータを活用して、100年以上にわたり培ってきた作戦能力を駆使して情報収集、システムのセキュリティー確保を行ってきた」と語る。

データは社会、経済、戦闘能力の生命線であり戦略的資産

「テクノロジーとデータに関して英国と同盟国が優位性を保てる時間は少なくなっている」と警鐘を鳴らす。紛争はデータ駆動型、AI活用型、自動化型へと進化している。ビックテクは驚異的なスピードで人工知能(AI)を活用してイノベーションを起こしている。

アルゴリズムの兵器化も進む。中国は今や米国と肩を並べる高度なサイバー、情報、軍事能力を備えたテクノロジー超大国になった。「テクノロジーとデータはもはや単なるツールではなく、変革をもたらす力だ」とキースト=バトラー氏は強調する。

同氏によると、データは社会、経済、戦闘能力の生命線。データの爆発的な増加とAIがかつてない速さで新たな価値を抽出する能力を組み合わせれば、データは戦略的資産になる。「他国も、間違いなく中国はそれを認識している」という。

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