米の主要な要求に言及せず

仲介について説明を受けた関係筋によると、米側の交渉はウィットコフ特使とトランプ氏の娘婿クシュナー氏が主導している。双方が予備的な合意に至れば、全面的な合意に向けた30日間の詳細な交渉が始まるという。

全面的な合意が成立すれば、ホルムズ海峡における米国とイランの封鎖は終了し、米国の対イラン制裁が解除され、イラン資産の凍結が解除される。また、イランの核開発計画に対する一定の制限も盛り込まれる見通しだ。

情報筋は覚書について、初期段階ではいずれの側にも譲歩を求めないものだとしたが、イランのミサイル計画への制限や中東の親イラン武装組織への支援停止など、米国が過去に提示しイランが拒否してきた幾つかの主要な要求には言及していない。

また、イランが保有する高濃縮ウランについても言及しなかった。

イスラエルのネタニヤフ首相は6日、イランによる核兵器開発を阻止するため、全ての高濃縮ウランをイランから撤去する必要があるとの立場でトランプ氏と合意したと述べた。

[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2026トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
ニューズウィーク日本版 米イラン合意 トランプの密約
2026年6月30日号(6月23日発売)は「米イラン合意 トランプの密約」特集。

イランが有利に見える14項目の覚書にはアメリカとの「談合」が隠されている

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます