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Jonathan Saul
[ロンドン 23日 ロイター] - イランがホルムズ海峡付近で小型高速艇によるスウォーム(群れ)戦術を使用してコンテナ船2隻を拿捕(だほ)したことは、米軍がイランの海軍の脅威を無力化したとの見方に疑問を投げかけるとともに、同海峡の再開に伴う課題を浮き彫りにしている。
トランプ米大統領は、高速攻撃艇が米軍の封鎖線に接近すれば、海上で麻薬密売船に用いているのと同じ手段で即座に排除すると警告した。ただし、こうした麻薬密輸船は大型の非武装商船を攻撃していたわけではなく、武装の程度もはるかに低い。イランの「革命防衛隊(IRGC)」は、重機関銃やロケットランチャー、また場合によっては対艦ミサイルも装備している。
ギリシャの海事警備会社ディアプロウスはロイターに対し、高速艇による攻撃は現在、「沿岸配備型ミサイル、ドローン(小型無人機)、機雷、電子妨害」と並ぶ「多層的な脅威システム」の一部を形成しており、「不確実性を生み出し、意思決定を遅らせる」ために機能していると述べた。
海上安全保障の専門家らによると、イランは戦争開始前、こうした高速艇を数百隻から数千隻保有していたとみられ、沿岸部のトンネルや海軍基地、民間船舶の間に隠されていることが多かったという。
海事セキュリティー会社、英ドライアド・グローバルのコーリー・ランスレム最高経営責任者(CEO)は、2月末に始まったイラン戦争以降、100隻以上が破壊された可能性があると語った。
トランプ氏は20日、イランの通常戦力の海軍はほぼ壊滅状態にあるものの、「高速攻撃艇」はそれほど脅威とみなされていなかったことを認めた。