[アムステルダム 23日 ロイター] - 国際刑事裁判所(ICC)は23日、強硬な麻薬の取り締まりで「人道に対する罪(殺人)」に問われたフィリピンのドゥテルテ前大統領(81)について、全ての起訴内容を確認した。これにより、同件の公判が決定した。

ICCは、いわゆる「麻薬戦争」の一環として76人の殺害および2人の殺人未遂において、ドゥテルテ氏が主導的な役割を果たしたと信じるに足る「重要な根拠」があるとした。

検察側によれば、この麻薬戦争によりフィリピン国内で数千人の民間人が死亡した。

ICCは「入手可能な証拠資料は、ドゥテルテ氏とその共犯者らが、麻薬の使用、販売、製造に関与していると見なされたり疑われたりした者を含む、フィリピン国内の容疑者を殺害するという共通の計画を持っていたことを示している」と説明した。

検察側は、ドゥテルテ氏が2016年から22年までの大統領在任中に、麻薬の売人や使用者と疑われる者を殺害するための部隊を組織し、資金を提供し、武装させたと主張している。

ドゥテルテ氏はかねてより、警察に対し正当防衛の場合にのみ殺害するよう指示したと主張し、自身の麻薬取り締まりを擁護してきた。

過去の事例では、ICCにおいて起訴内容の確認から公判開始まで最大1年を要している。

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