2025年10月トランプ大統領は、米上下院議会の影響で、ロシアの巨大エネルギー2社に対して厳しい制裁を課した。オルバン首相はホワイトハウスを訪問し、全面的な「例外」措置を勝ち取ったと喧伝した。両者は黄金時代を宣言していた。しかし今年2月、ルビオ国務長官はハンガリーを訪問し、「1年の期限付き」と明確化し釘をさすことに成功した。

EU内で「虎」になろうとしても、結局はアメリカの後ろ盾が必要で、振り回されるだけだ。ある意味日本と同じなので、一抹の同情や悲哀を感じてしまうが。

とはいえ、いかに独裁的な権力下にあっても、OSCE(欧州安全保障協力機構)の監視の元で選挙は公正に行われ、敗者は負けをはっきり認めた。どんなに批判されても、やはりEU加盟国の政権だと思わせた。

今後、欧州はどのように変化していくのだろう。欧州の極右やラジカル極右は「仲間」や「モデル」を失って、大きな打撃を受けた。ワシントンは2025年12月、国家安全保障戦略において、「愛国的な欧州政党」を通じて、「真の民主主義」を欧州で「推進」するという目標を掲げた。これらは「欧州が現在の方向性を修正するのを支援する」、つまりEUを弱体化させるはずだった。

真の勝負は、EUの主要国で選挙が相次ぐ来年だろう。アメリカでは中間選挙後となる。そしてウクライナの戦争は続く。

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