カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム(民主党)は「J・D・バンスは、40時間の中で2回(イラン・ハンガリー)も、自分が取るに足らない男であることを証明した」と評したと、仏紙『ル・モンド』は報じている。

バンス副大統領がイスラマバードでの交渉の失敗に対処している間、トランプ大統領とマルコ・ルビオ国務長官は、マイアミで開催された総合格闘技大会「UFC 327」を観戦していたという。大統領は前の週に冗談交じりに「もしうまくいかなかったら、J・D・バンスの責任だ。もしうまくいったら、功績はすべて俺のものだ」と言ったとのことだ。

このような事細かな情報が欧州で報道されるのは、米民主党支持者と同じように「ざまあみろ」と思うヨーロッパ人が少なからずいることを否定できない。

ヨーロッパ人は2025年2月、ミュンヘンの安全保障会議でバンスが、西欧の国々と中ロの権威主義的な国を同列に扱い、MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)のイデオロギーに沿った「正しい」民主主義の在り方について、ヨーロッパ人たちに説教を垂れたことを忘れていない。

マジャルもウクライナ援助の完全なる支持者ではなく

オルバン政権は、掌握したメディアを使って、「ストップ・ブリュッセル」のキャンペーンを張ってきた。

EUを「帝国主義的な勢力」と描き、EUは移民の受け入れと「ジェンダーイデオロギー」の強制によって、ハンガリー文化を破壊する組織と描いてきた。そしてウクライナ戦争については、平和を好むオルバン与党と、「ハンガリーの息子たちをウクライナで死なせる」野党の二者択一として提示した。

クレムリンの主張を繰り返し、戦争をNATO拡大による紛争として描き、ロシアに対する制裁はモスクワよりもハンガリー国民に大きな打撃を与えていると論じてきた。そしてドナルド・トランプは救世主でハンガリーの友人として称賛した。

この主張を否定したマジャルは「ハンガリーは平和の側に立つ」「EUが平和のプロジェクトであることは誰もが知っている」と宣言した。「ハンガリーでは誰もが、ウクライナがこの戦争の犠牲者であることを知っている」とも断言した。ただし保守派の彼は、ウクライナ援助の完全なる支持者ではなく、同国は今後10年はEUに加盟することはないだろう、とも述べていた。

極右やラジカル極右が広げる珍妙な光景