ハンガリーは22日、ウクライナ経由でロシア産原油を東欧に送る「ドルジバ・パイプライン」を通した原油輸送が再開されたことを受け、欧州連合(EU)によるウクライナに対する900億ユーロ(約1058億ドル)の融資に対する拒否権を取り下げた。これを受け、EU加盟27カ国は23日までにウクライナ向け融資の実施を正式に決定するとみられる。

ハンガリーの石油大手MOLはこの日、ドルジバ・パイプラインの原油輸送が再開されたとウクライナから連絡を受けたとし、23日までにハンガリーとスロバキアに原油が到達するとの見通しを示した。業界関係筋も同パイプラインの原油輸送の再開を確認。その直後、EUはブリュッセルで開いていた大使級会合で、ウクライナに対する融資を承認した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、EUの決定について「正しいシグナル」と歓迎。「ウクライナへの支援とロシアに対する圧力の双方があって初めて、ロシアが戦争を終わらせるためのインセンティブが生まれる」とXに投稿した。

ドルジバ・パイプラインはウクライナ国内の施設が1月にロシアの攻撃を受けたため原油輸送が長期間停止。同パイプライン経由のロシア産原油に依存するハンガリーなどが反発し、ウクライナに対するEUの融資実施を阻止していた。

[ロイター]
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