米飲料大手コカ・コーラが、英コーヒーチェーン大手コスタを51億ドルで買収することで合意した。高成長分野と位置付ける世界のコーヒー市場に切り込み、業界大手のスターバックス(スタバ)やネスレに攻勢をかける。

コカ・コーラは英ウィットブレッドから、コスタが英国・欧州で展開する約4000超の店舗を獲得する。コカ・コーラの供給網を通じコスタを拡充させることで、世界77カ国で約2万9000店舗を展開するコーヒーチェーン首位のスタバに挑む。

コカ・コーラのジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)は、コスタがコーヒー豆からボトルコーヒーまで幅広い成長基盤を提供すると指摘。「コカ・コーラはこの成長分野において世界的な基盤を築いていない」と述べた。コカ・コーラは日本では缶コーヒー「ジョージア」を手掛けているが、世界的なブランドは確立していない。

ウィットブレッドは声明で、株主の最善の利益になるとして、取締役会が全会一致でコスタ売却に同意したと説明した。ウィットブレッドは1995年にコスタを1900万ポンドで買収。当時は39店舗にすぎなかった。

買収価格は、一部のアナリスト予想を約10億ポンド(13億ドル)上回る。アナリストの間からはコスタの年間利益の16.4倍の水準との指摘が聞かれた。

コカ・コーラのコスタ買収は、主要市場である米国ではスタバのほか、マクドナルドやコーヒーチェーンを展開する投資ファンドJABホールデングスへの脅威となる可能性がある。また、インスタントやパックコーヒーなど一連のコーヒー関連商品の世界最大手ネスレや英ユニリーバ、ボトル入りコーヒー飲料などを手掛けるスタバとペプシコの合弁事業の優位を脅かす可能性もある。

このニュースを受け、ウィットブレッドの株価は19%急騰し2年半ぶり高値を更新。コカ・コーラは約0.4%下落した。

[31日 ロイター]
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