Nandita ‍Bose Jarrett Renshaw

[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領は14日、イラン全土に広がった反政府抗議活動の弾圧に伴う殺害は減少しつつあり、デモ参加者に対する大規模な処刑が実施される計画はないと現時点で考えていると述べた。

トランプ氏は、イランの「極めて重要な筋」からデモ参加者に対する殺害が止まったとの情報を得たと言及。米国による軍事行動の可能性を排除せず、「事態の推移を見守る」と述べたものの、イランから「極めて良好な声明」を受け取ったとも語った。

トランプ氏はこれまでに、イラン当局が拘束したデモ参加者を処刑すれば米国は「極めて強硬な措置」を取ると警告。13日にはイラン国民に対し反政府デモを続ける⁠よう呼びかけ、支援は向かっていると述べていた。‍この日の発言は、イラン情勢が広範な地域紛争に拡大するとの懸念を和らげる狙いがあるとみられる。

一部の専門家や外交官は、米国の軍事介入がさらなるデモ弾圧や域内の‍米軍基地に対する報復攻撃を誘発し、逆効果‍になる恐れがあるとしている。

さらに極端‍なシナリオでは、米国介入でイラン政府の崩壊が加速すれば、少数派のクルド人やバルーチ人の分離主義者による反乱が起こり、イランの核・ミサイル計画が危険にさらされる可能性⁠があるとの指摘もある。

ただ4人の情報筋によると、今週初めに行われた複数の米情⁠報機関の評価では、デモ拡‍大は深刻な課題を示しているものの、イラン政府が崩壊に近づいているようには見えないとの結論が出たという。

イラン当局は、昨年末のデモ開始以来2000人余りが死亡したと発表。人権団体は2600人以上と推計しているが、専門家の多くは実際ははるかに多いとみている。

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