解任された理由について尋ねられたコミー氏は、定かではないとしつつも、「大統領の言葉を文字通り受け取るのであれば、私が進めていたロシア関連の捜査の方法が何らかの圧力となり、大統領を苛立たせており、それが解任の理由となった」と述べた。

また、自身の解任後にトランプ政権がFBIは混乱し、FBI内で指導者に対する信任は失墜したとコメントしたことについては、自身とFBIを中傷したとして批判。「単純明白に嘘に過ぎない」と語った。

さらに「トランプ大統領が自身との会合について嘘をつくのではないかとの強い懸念があった」ことを理由に、トランプ大統領との会合後は毎回メモを残していたことも明らかにした。

また、同メモの写しを司法省外の複数の人物と共有すると同時に、「友人にメモの内容を記者に伝えるよう要請した」と表明。同メモは「コロンビア大学の法学部教授」と共有した述べた。コミー氏が言及した教授はダニエル・リッチマン教授であると見られ、同教授はロイターの取材に対しその旨を確認した。

トランプ大統領が依然示唆していた会話を録音したテープについては、コミー氏は存在するかどうか認識していないとしつつも、「テープがあることを願う」とし、存在するのであれば公開すべきと語った。

トランプ大統領はこの日、支持者への演説で「われわれは包囲攻撃されているが、これを切り抜けた後はこれまでに以上に強靭になる」と言明。「われわれは戦いの術を心得ており、決して諦めはしない」と強調した。

トランプ大統領が選任した外部弁護士のマーク・カソウィッツ氏はコミー氏の証言について、トランプ氏は捜査の対象になっていないこと、また昨年の大統領選でロシアによる介入で操作された票は1票もないことが証明されたと指摘。コミー氏が述べたようトランプ氏が忠誠を誓うよう求めたこともないと述べた。

そのうえでコミー氏が大統領との会話の内容を外部に漏らしたことを非難。こうした情報漏えいについて調査する必要があるかの判断は適切な当局に委ねると述べた。

コミー氏の証言中、大統領の息子ドナルド・トランプ・ジュニア氏はコミー氏を攻撃する内容のツイートを複数発信。一方、ツイッターへの頻繁な投稿で知られるトランプ大統領自身からのつぶやきは聞かれなかった。

[ワシントン 8日 ロイター]
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