[アンカラ 22日 ロイター] - トルコ政府は、経済政策チームを率いるユルマズ副大統領とシムシェキ財務相のアラブ首長国連邦(UAE)訪問後に、UAEやサウジアラビアなどペルシャ湾岸諸国からエネルギーと防衛の分野で新たな投資が行われると期待している。事情に詳しい2人の関係者が22日明らかにした。

ユルマズ氏とシムシェキ氏は21日、UAEに向かった。トルコ政府によると、両氏はUAE側の閣僚と「経済協力の機会」を話し合うとともに、UAEのムハンマド大統領と会談する予定。

トルコは2021年以降、UAEやサウジとの関係修復に向けた取り組みを開始し、それ以降湾岸諸国からの投資案件や資金提供が、経済・通貨危機の悪影響を和らげる上で役立ってきた。

そうしたトルコの苦境をもたらしたのは、エルドアン大統領が進めてきた経済学理論の主流に反するさまざまな政策で、物価が高騰して通貨リラは急落。外貨準備を目減りさせた。

ただエルドアン氏は今月の大統領選を経て2期目に入った後、ユルマズ氏とシムシェキ氏を閣僚に起用して経済政策の正常化を図る姿勢も示した。

2人の関係者の話では、選挙が終わったことで湾岸諸国の当局者はトルコのエネルギー、防衛セクターへの直接投資を議論している。具体的な条件、規模や時間軸などは分かっていない。

このうちの1人は「今後は特に湾岸地域からの資金流入が見込まれる。彼らはトルコで幾つかハイレベルの接触を持った。サウジとUAEから、何らかの直接投資があるだろう」と述べた。

ブルーベイ・アセット・マネジメントのティム・アッシュ氏は「トルコは湾岸諸国が投資したがるような資産を持っている。もっともあくまでビジネスとしての妥当性が求められ、正統な政策が遂行されないなら、湾岸諸国は投資を控えると思う」と語った。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。