[21日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは21日付のリポートで、金の値上がりを予想する金オプションへの需要が急増していることから、価格上昇がさらに加速し、年末時点の金価格が同社の予想である1オンス=4900ドルを上回る可能性があると指摘した。

ゴールドマンは、欧米の投資家による需要のさらなる回復と、中央銀行による堅調な買い入れの継続が相まって、金現物が主要なオプション行使価格水準へと押し上げられる可能性があり、そこでディーラーによるヘッジが価格変動を機械的に加速させる恐れがあると指摘した。

リポートは「世界的なマクロ政策に対するヘッジ需要が再燃する中、金のコールオプションへの需要が急増しており、これが価格の上昇・下落双方において機械的な増幅要因となっている」と分析した。

オプションの力学は両刃の剣だ。金価格が主要な行使価格水準に向かって上昇するにつれ、コールオプションを売却したディーラーは、エクスポージャーをヘッジするために金現物の買い入れを余儀なくされ、上昇相場を加速させる可能性がある。

しかしゴールドマンは、その逆も同様に当てはまると警告している。つまり、価格が反落すれば、ディーラーがそれらのヘッジを解消し、売り圧力をさらに強める可能性がある。

ゴールドマンによると、金が1オンス=4600ドルに向けて上昇しているのは、7月の米連邦準備理事会(FRB)による政策金利据え置き、および雇用・インフレデータの鈍化を受けて、9月利上げへの期待が後退したことが要因だ。

これにより、ニューヨーク商品取引所(COMEX)での投機的なポジションが復活し、上場投資信託(ETF)への需要も高まったという。

リポートは「FRBの利上げ観測が再び強まれば、同様にディーラーによるヘッジポジションの解消を招き、通常よりも急激な調整を引き起こす可能性がある」と指摘した。

金現物は週間で5%近く上昇し、3カ月ぶりの高値を記録、200日移動平均線を突破するなど、3週連続の上昇に向かっている。

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