中国の習近平国家主席は4日、ロシアのミシュスチン首相と北京で会談を行った。中国外務省は会談後、両国は一方的な制裁に対して共同で対応すると確約したことを明らかにした。

同省が4日に公表した共同声明は「両国は、一方的な強制措置への対抗に向けた相互支援と協力を行うために、あらゆる必要な努力を行う」と強調。「国連安全保障理事会の決議を迂回し、いかなる国や国家グループによって取られた一方的な強制措置は違法である」と、そうした措置は受け入れられず、承認もできないと述べた。

両国は共同声明で、米国の名指しは避けつつも「一部の国が世界経済の特定分野において独占と支配的地位を濫用するのを防ぐ」必要性を強調した。

中国国営メディアによると、習主席はミシュスチン首相との会談で、関係の強化、相互投資の拡大、エネルギーなどの分野で協力する方針を表明した。

中国国営放送CCTVによると、習氏はミシュスチン氏に「中ロ関係は、外部環境の激動にもかかわらず、より高いレベル、より質の高い発展に向けて着実に前進してきた」とし、「中ロ関係を守り、強化し、発展させることは双方にとって戦略的な選択である」と述べた。

エネルギー、農業、航空宇宙、デジタル経済、グリーン開発などで、両国が協力し成長の新たな原動力を育むことができると指摘した。

ミシュスチン氏は、双方が相互投資を誘致し、共同プロジェクトを支援するのに好ましい環境をつくり続けることが重要だと述べた。ロシアのタス通信が伝えた。

ウクライナ侵攻を巡り西側の制裁下にあるロシアは、「制限のない」パートナーである中国に接近。貿易を拡充しエネルギー分野で協力を進め、決済面で人民元の国際化にも貢献してきた。

しかし、中国が貿易やテクノロジーでトランプ米政権の圧力を受ける中、中ロ貿易はここ数カ月減少。ロシアは、今回のミシュスチン氏の訪中の重要性を強調していた。

ロシア政府のウェブサイトも4日、共同声明を掲載した。それによると、両国は「あらゆる分野で協力を強化し、外部からの挑戦に適切に対応する」ことで合意し、ロシアは「一つの中国」原則の堅持と「台湾独立」への反対を再確認した。

ミシュスチン氏は3日に李強首相とも会談した。李氏はロシアとの協力を強化し、共通の安全保障上の利益を守る方針を示した。



[ロイター]
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