<不安定な世界情勢から金価格が高騰しているが、歴史を振り返るとこれは「大きな政治的転換」の前触れかもしれない──>

10月7日、金の先物価格が史上初めて1オンス当たり4000ドルを突破した。今年1月以降、金価格が50%以上急騰している背景には、各国の中央銀行による金の買い増しや投資家のドル資産からの逃避、金融緩和、地政学的緊張など複数の要因が絡んでいる。

ラトガーズ大学のマイケル・ボード教授は、根底には世界的な不確実性の高まりがあるとして、ウクライナとガザの紛争、米中貿易摩擦、トランプ政権の関税政策、移民政策による労働力の減少、FRB(米連邦準備理事会)の独立性への攻撃などを挙げた。

その結果、「米国の長期的債務の持続可能性とドルの支配的地位が脅かされかねない」。

さらに不吉な未来を予測する専門家もいる。金融評論家のアルノー・ベルトランは、金価格の急騰は「歴史的にまれで、大きな政治的転換の前触れとして起きることが多い」と指摘。

ローマ帝国の崩壊やスペイン帝国の衰退、フランス革命を例に挙げ、金融史上に残る重大な転換点の到来を予測している。

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