世界では高効率機器を入れても日々の運転が非効率でエネルギーが無駄になる事例が多い。例えば空調機のセンサーやアルゴリズムのエラー1つで10%近い無駄が出ることもある。欧州では、商業ビルの多くが運用上の非効率によるエネルギーの無駄を抱えているとも指摘されている。

Exergioの独自性はAIプラットフォーム×人の専門知の組み合わせにある。建物から5分周期で大量の運転データを取り込み、同時加熱・同時冷房や需要のない時間帯のチラー稼働といった「ムダパターン」を検知する。AIが示した改善点を、エンジニアが現場のメンテナンスチームと週次〜隔週で議論を重ね、設定変更や制御ロジックの改修につなげる。これでおおむね20%程度の削減が狙える。

──技術面の「核」は何か

カルチャウスカス氏:核はAIのレバレッジと運用ノウハウの形式知化だ。チャットで建物の状態を確認したり、音声で制御パターンを変更できるような仕組みも開発が進んでいる。

EU環境政策の「落とし穴」
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