きっかけはさまざまだ。結婚したり、すばらしい旅行に行ったり、夢だった職業に就いたりと、ポジティブなものもある。一方、職場でのストレス、悲しみ、孤独、病気など、ネガティブなものもある。

でも、きっかけが何であれ、ルーティンは同じ。精製され、高度に加工された炭水化物を食べることだ。「お祝いにアイスクリームを食べよう!」「悲しくてしかたないから、アイスクリームを食べよう!」という具合に。

習慣を変えたければ、ルーティンを変えなければならない。報酬──いい気分になること──は、高度に加工された炭水化物やお菓子がなければ手に入らないわけではない。

私の主な仕事は、患者が別の方法でリラックスしたり幸せを感じたりすることができるように、カウンセリングをすることだ。つまり、食べ物に頼ることなく、じっさいに報酬を得られるような方法を考えるということだ。いまのサイクルを断ち切るためには、ふたつの戦略が必要だ。

まず、砂糖が欲しくなるたびに、砂糖ではなく脂質を摂るようにする。脂質を摂ると、満腹で気分がいいという信号が脳に送られ、食欲もおさまる。

次に、ファスティングをする。ファスティングもホルモンの調節に有効で、食欲をコントロールできるようになる。

でも、それだけでなく、ファスティングをすることで、私たちは自由になることができる。自由になれることがファスティングのいちばんの恩恵だと、患者たちは口をそろえて言う。

メーガン・ラモス(Megan Ramos)

臨床研究者。ファスティングと低炭水化物療法を用いたセラピーを行い、これまで世界で1万4千人以上にアドバイスをしてきた。 〈インテンシブ・ダイエタリー・マネジメント〉と〈ザ・ファスティング・メソッド〉の共同発足者として、健康教育とサポートに従事している。NPO〈パブリック・ヘルス・コラボレーション・ カナダ〉のディレクターのほか、「ジャーナル・オブ・インスリン・ レジスタンス」誌の編集委員も務めている。

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