人はさまざまな形で生計を立てている。他人の子どもを預かって稼ぐ人もいれば、手相を見て収入を得る人もいる。自らの性を使って稼ぐことを選ぶ人がいてもよいはずだし、私はそれが許されるべきだと考えている。

声を上げるつもりはなかったし、SNSで40万人以上のフォロワーを得るなど全く想定していなかった。インスタグラム(@catherine_de_noire)を始めたのは約18か月前。主にフラストレーションがきっかけだった。

学術的な研究が広い層に届かず、事実や法律の実態を共有し、誤解を正し、そしてもちろん売春宿にまつわる少し突飛なエピソードも紹介できる場を自分で作ろうと思った。これほど多くの人にフォローされるとは思っていなかったが、今ではその広がりを嬉しく感じている。

なぜなら、人々は「自分でいていい」という許可を渇望しているからだ。質問したい、好奇心を持ちたい――それを非難されずにやりたいのだ。もし私の活動がそれに少しでも役立っているなら、私は正しいことをしているのだと思う。

キャサリン・ド・ノワール(Catherine DeNoire)

ヨーロッパを拠点に活動する31歳の売春宿マネージャー

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます