デルタ広報はこの出来事について「才能を披露してくれたお客様に感謝します。遅れが出たことについてはお客様にお詫びします」と本誌に語った。

市場調査会社ユーガブの調査では、フライト中に通路で遊ぶ子供を許せないと答えたアメリカ人は80%に上り、座席のリクライニングや臭いの強い食べ物の飲食、さらには飛行中の泥酔が許せないという人の数を上回った。

靴を脱いだりヘッドフォンをせずに動画を見たりする行為についても、子供を自由に歩き回らせたり騒がしいままに放置したりに比べれば、不快に思う人は少なかった。

機内エチケット、特に子連れ旅行のエチケットについてはネット上で論議が絶えない。「Booking.com」は4月、機内マナーに関するガイドの中で、子供のためにヘッドフォンと遊び道具とおやつを用意することを推奨している。

機内ではちょっとした騒ぎでも大事になると同ガイドは指摘し、「機内は張り詰めた空気になることが多い」「周りの乗客に配慮すれば、不快な旅にさせかねない衝突は避けられる」と助言する。

女の子が機内放送を独占できた理由も、乗員が許可したのかどうかも不明だが、きっと大目に見てもらったのだろうとユーザーは推測している。この出来事を捉えたTikTok動画は様々なSNSで拡散され、ユーザーをイラつかせている。

不運な乗客は、目的地よりも想定外の「即興コンサート」の方が記憶に残りそうだ。非常口を見てここから脱出できればと思った乗客も少なくなかった。

(翻訳:鈴木聖子)

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