シンガポールのクー・テクバ病院
クー・テクバ病院内 KANDL/GETTY IMAGES

「より速く安価に建造できるせいで、生気のない空間が当然になっている。でも、ウェルビーイング面の代償は?」と、アンセルモは言う。「デザインや心理状態について、日常生活の中の美が過小評価されてしまっていることについて、対話を始めたい」

「配慮が行き届いた無意味でない空間の創造は、富裕層だけの贅沢ではないと理解してもらいたい。大切なのは意図や素材、自分を触発するものに意識を向けることだ」

自然光や植物は効果大

米スタンフォード大学やエール大学経営大学院で教鞭を執る心理学者で、周辺環境がメンタル機能に与える影響を研究するエマ・セッパラ(Emma Seppälä)も、その重要性を強調する。

「短時間の散歩や少し戸外に出るだけでも、自然に触れれば気分が大幅に向上し、ストレスが減り、認知能力を上げることができる」と、セッパラは本誌に語る。「自然の要素である太陽の光や植物、鳥の鳴き声は脳内化学物質や感情のウェルビーイングに重大な効果をもたらす」

環境が心理に与える影響を断言するのは、セッパラだけではない。アンセルモの動画には、勤務先のオフィスや自宅の在り方、空間が生み出す精神状態に関するコメントが押し寄せた。

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