<カナダの研究チームは1日1時間の冷水風呂が細胞を守る「自食作用」の活動を活発にすることを確認した。「自食作用」の効果とは?──>

近年、健康効果があるとして人気のアイスバス(氷水を張った風呂、正式には「冷水浸漬」という)だが、カナダのオタワ大学の研究チームによれば、実際に人体の細胞の働きに影響を与えているらしい。

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アイスバスに1日1時間、1週間にわたって入り続ける実験を行ったところ、寒さに対する細胞の耐性が高まったことが確認されたというのだ。

論文の著者で生理学者のケリー・キング(Kelli King)は声明で「体がすぐに順応したことに驚かされた」と語った。

研究チームは健康な若い男性10人を対象に、14度の冷水に1時間、7日間連続でつかってもらった。そして1日目と4日目、7日目にそれぞれ冷水浴の前後に採血し、細胞レベルの反応を調べた。

「繰り返し低温に体をさらすことにより、重要な細胞保護メカニズムであるオートファジー(自食作用)が大きく改善されることを示す結果が出た」と、論文の共著者のグレン・ケニー(Glen Kenny)教授は声明で述べた。

自食作用とは、細胞が分解され、それによって得られたタンパク質が再利用されるプロセスを指す。ケニーは言う。「これにより、細胞はストレスをうまく処理できるようになる。つまり、健康や長寿につながる可能性が大いにある」

最初はアイスバスに入ることで、自食作用には混乱が起きた。だが繰り返し入っているうちに自食作用の活動は安定し、さらには盛んになっていったという。

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