<重さ6トンの祭壇石は、640キロも離れた場所から運ばれていた。なぜ、どのように? 英南西部の巨石遺跡ストーンヘンジに大胆な仮説が提唱された>

新石器時代の巨石遺跡ストーンヘンジはブリテン諸島のさまざまな地域にいた人々を結ぶ統合の象徴だった──考古学専門誌アーケオロジー・インターナショナルに掲載された論文は、そんな大胆な仮説を提唱している。

この論文は、科学誌ネイチャー掲載の先行論文を基にストーンヘンジの建造目的を探ったものだ。ネイチャー論文は、ストーンヘンジの中心に横たわる重さ6トンの祭壇石がスコットランド北東部から運搬された可能性を示している。

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ストーンヘンジがあるのはイングランド南西部ウィルトシャーのソールズベリー平原。祭壇石はそこから約640キロ余りも離れた場所から運ばれてきたことになる。

祭壇石がこれほど遠くから運ばれたのはストーンヘンジが宗教的な役割だけでなく、ブリテン諸島各地の先住民を統合する政治的な役割を持っていたからではないかと、論文の執筆チームは考えた。

ストーンヘンジは先住民と「その祖先および宇宙との永遠の絆を祝福する」象徴だったのだろうと、執筆チームを率いるマイク・パーカーピアソンは述べている。

ストーンヘンジの建造は約5000年前に始まり、その後の2000年間に新たな石を置くなど、いくつかの変更が加えられたとみられている。用途については天体観測から宗教的な儀式の場まで諸説あり、明確な答えは出ていない。

建造中に近くで大規模な祝宴が催された痕跡も発見された。これもブリテン諸島各地から集まった人々が交流した証しだろうと、パーカーピアソンは論じている。

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